メールマガジン2015年 1月号

記事更新日:2015-01-12

新年あけましておめでとうございます。皆様いかがお過ごしでしたか。
2015年も皆様にとって、幸多き年となりますよう、スタッフ一同お祈り申し上げます。

Contents

1.感染症下痢について
2.インフルエンザワクチンの予防接種のごあんない
3.健康診断を受診してみませんか?
4. 春節休診のお知らせ

1.感染症下痢について

下痢を主訴として当診療所を訪れる患者さんはかなりの数に上ります。そのうちのほとんどは病原体による腸管感染症を
原因とします。日本国内の医療機関の統計ではノロウイルスによるものが7割以上を占め、他はカンピロバクター菌、
ウエルシュ菌、サルモネラ菌などの細菌によるもので残りの2割以上を占めます。
これに対し日本以外のアジア諸国、アフリカ、中南米などでの腸管感染症のうちウイルスによるものは10%未満と
とても少なく、ほとんどは大腸菌を始めとした細菌が原因のようです。
つまりこれらの地域では昔ながらの食中毒が多いということです。私たちの暮らしている中国を含めてのこと。
いまさらながらですが口から入るものには本当に注意しましょう。
基本的に食品は生の魚介類、非加熱の肉、サラダ、非加熱の乳製品アイスクリーム、皮のむかれた果物、
飲みものでは水道水、氷、未殺菌の牛乳などは危険です。屋台、現地の人ばかりの食堂は避けたほうがいいようです。
出張で中国の田舎のほうやベトナム、カンボジアなどで飲食が必要になる場合、ニューキノロン系の抗生物質をあらかじめ
服用すると、90%以上の予防効果があるとのことです。さて食中毒を起こす最も主要な菌である病原性大腸菌について
少し書きます。病原性大腸菌のうち腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素を産生し、右側腹部痛、下痢など以外に
溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすこともあります。潜伏期間は3~5日間で汚染された食品、水から感染します。
治療は水分と電解質の補給が中心で抗生物質の効果はあまりないようです。
腸管毒素原性大腸菌は中国を含めた海外で起こる食中毒の最も多い原因菌です。
潜伏期間は数時間~2日間で症状は通常5日以内に治まるようです。
通常発熱はみられず下痢、腹痛、嘔吐をきたします。次回は他の食中毒を起こす主要な菌について書きます。
溶血性尿毒症症候群(HUS:)下痢発症後1週間程度で、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全を発症する。
幼児や高齢者に合併し易い。(内科医師 三浦成人)

2.インフルエンザ予防接種のごあんない

インフルエンザワクチン予防接種を開始しております。なるべくご予約の上、来院下さい。
ご予約の際は希望日時、お名前、お知らせ下さい。

料金: 230元/1回(ヨーロッパ製)  

※詳細、料金などは、Eメール morishige@suzhou-morishige.comまたは
 お電話 TEL: (0512)6818-8001(渉外担当・加藤)までお問い合わせください。

3.健康診断を受診してみませんか?

今年度の健康診断はもう受けられましたか?自分は健康だから大丈夫・・・会社の規定にないから・・・と
何年も受けていない方もいらっしゃるようです。
高脂血症・高血糖などは、初期の段階では自覚症状がほぼないものです。放っておくと、心筋梗塞や脳梗塞など
命にかかわる病気に進行することもあります。
早期発見・早期治療、あるいは病気になりやすい傾向を探るためにも、定期的な健康診断は大切です。
また、健康診断を受けても、肝心の結果については関心が薄い方が多いようです。
治療や生活習慣の改善をしなければ、せっかくの健診の意味がありません。
そのまま来年度の健診に持ち越してしまわず、健康診断で異常を指摘されたら、医師の指示に従い、
再検査や治療を受け、生活習慣の改善を心がけるようにしましょう。
年度末の3月は、健康診断の予約が混み合うことが予想されます。1、2月中に健診されるか、なるべく
早くご予約されることをお勧めいたします。

3.春節休診のお知らせ

2月18日(水)~2月22日(日)まで春節のため休診いたします。
何卒、ご理解の上、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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