メールマガジン2018年3月号

記事更新日:2018-2-27

日増しに暖かくなり、早春の息吹を感じるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。汗ばむほど暖かい日があるかと思えば、冷たい雨が降ったりと、春の天気はとても不安定です。体調を崩さないよう、いつも以上に健康管に気を配りましょう。

CONTENTS

1.アナタの体の中、乾いてませんか?
2.健康診断を受診しましょう
3.ピロリ菌について
4.休診日のお知らせ

1.アナタの体の中、乾いてませんか?

1~2月は1年で最も湿度が低い季節。唇が乾いたり、手指がカサカサしたりと肌の乾燥を感じる人も多いでしょう。でも、乾いているのは肌だけではないこと、ご存じでしたか?
実は、老化とともに体内の水分量はどんどん減っていきます。生まれたばかりの赤ちゃんは体重の約80%が水分ですが、大人になると水分量は約60%になり、60歳以上では約50%にまで減少(※)。体内の水分が減ると、ドライスキン(肌の乾燥)、ドライアイ(目の乾燥)、ドライマウス(口の乾燥)といった症状が起きるほか、骨や関節が弱くなったり、内臓の機能が低下したりします。脳の機能退化も体内の乾燥による現象の一つと言われています。また、血液中の水分が少なくなり、ドロドロになることが、心筋梗塞や脳梗塞などの一因にもなります。


【あなたの「水分不足度」チェック】

便秘になりやすい/静電気が起きやすい/汗をあまりかかない/かかとがひび割れる/目が赤くなりやすい/口の中がネバネバする
一つでもあてはまる人は、水分が不足して体の中が乾いている可能性があります。下記にご紹介する方法で、体内水分量をアップさせましょう。


【体内水分量をアップさせる方法】

体内水分量をアップさせれば、乾燥による不快な症状を改善することができ、いつまでも若い体を保つことにもつながります。特に乾燥する時期は、水分量を増やし、失われないように心がけることが大切です。

○塩分を控えめにする

細胞を取り囲む血液などの塩分が濃くなると、浸透圧によって細胞内の水分が流れ出し、細胞の水分量が低下して、水分不足になります。寒い時期は塩辛いものが食べたくなりますが、細胞の水分を確保するためには、塩分を摂り過ぎないように気を付けましょう。

○少しずつ水を飲む

体が吸収できる水の量は、30分間に200cc程度。そのため、一気にたくさんの水を飲んでも吸収しきれずにムダに排出されてしまいます。時間をおいて少しずつ飲むことで、必要な水分をしっかりと取り入れることができます。寝ている間は水分補給ができないので、寝る前にコップ1杯の水を飲みましょう。また、寝ている間も汗をかくことで体内の水分が失われるので、寝起きにもコップ1杯の水を摂るようにしましょう。

○口呼吸をやめて鼻呼吸へ

水分を補給しても、肌の表面から蒸発したり、尿や便として排泄されて体内の水分は減っていきます。そこで、水分量を保つためには蒸発を抑えることが大切です。部屋を加湿したり、肌を保湿したりするほか、意識したいのが口呼吸をやめること。口で呼吸すると、ドライマウスを招くだけでなく、蒸発する水分量を増やして体内の乾燥が進んでしまいます。口呼吸をやめて鼻呼吸を心がけるだけで、体内の水分量を保ち、うるおいのキープ力が高まります。

○脂肪を減らして筋肉をつける

脂肪の方が筋肉よりも水分が多いように思いますが、実は逆。脂肪の保水率が10~20%なのに対し、筋肉は75~80%もの水分を含むことができます。実は、筋肉量の多い男性の方が、脂肪の多い女性よりも水分率が高いのです。脂肪を減らして筋肉をつければ、体内の水分量を保持する力が高まります。

2.健康診断を受診しましょう

1年に一度、健康診断を受けていますか?自分は健康だから大丈夫・・・会社の規定にないから・・・と 何年も受けていない方もいらっしゃるようです。


今、日本人に多い生活習慣病。がんや高血圧、心臓病、糖尿病などが挙げられますが、これらは発症した初期段階では自覚症状があまりないため、健康診断での発見が大切です。定期的な健康診断で、異常がないか確認することに加え、標準値との比較や、過去の数値からの推移などを行い、自らの体のことを知っておきましょう。放っておくと、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる病気に進行することもあります。早期発見・早期治療、あるいは病気になりやすい傾向を探るためにも、定期的な健康診断は大切です。


また、健康診断を受けても、肝心の結果については関心が薄い方が多いようです。治療や生活習慣の改善をしなければ、せっかくの健診の意味がありません。そのまま来年度の健診に持ち越してしまわず、健康診断で異常を指摘されたら、医師の指示に従い、再検査や治療を受け、生活習慣の改善を心がけるようにしましょう。


蘇州森茂診療所で健康診断が受けられます。

※年度末の3月は、健康診断の予約が混み合うことが予想されますので、なるべく早くご予約されることをお勧めいたします。

3.ピロリ菌について

ピロリ菌は慢性胃炎や胃潰瘍になる主な原因です。つまりピロリ菌さえ除菌してしまえば、胃の病気になる確率は大幅に下がるとされています。このピロリ菌が人体に与える影響は次の3点です。
1慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を誘発します。
2胃がんになる確率が20倍以上に跳ね上がります。
3胃MALTリンパ腫といった胃の病気にかかりやすくなります。


日本人の50%以上がピロリ菌に感染しており、中でも50代以降では保持者の割合が70%以上に達します。このように感染率の高いピロリ菌ですが、必ず胃潰瘍や十二指腸潰瘍するわけではなく、感染した人の5%が病気を発症するに留まります。しかしながら、ピロリ菌の感染が慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になることは確実で、胃がんの発生にも深く関連しています。胃がん患者の80%以上が感染者であるとの報告もされています。


日本の健康保険ですが、ピロリ菌による慢性胃炎の患者様には2013年2月より適用されています。しかしピロリ菌を持っている、または可能性があっても胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTIリンパ腫などを発症しておらず、ピロリ菌による慢性胃炎になっていない患者様には適用されません。
⇒蘇州森茂診療所ではピロリ菌検査、除菌ができます。

4.休診日のお知らせ

4月5日(木)は清明節のため休診日となります。あらかじめご了承ください。
中医の張田先生は3月20日~3月27日の間お休みになります。

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