メールマガジン2019年03月号
春の日差しが心地よくなりましたね!
皆様如何お過ごしでしょうか。
今月は抗原・抗体検査についてお送り致します。
CONTENTS
1.抗原・抗体検査とは!
・A型肝炎抗体検査
・B型肝炎抗原・抗体検査
・C型肝炎抗体検査
2.お知らせ
3.休診日のお知らせ
1.抗原・抗体検査とは!
抗原・抗体とは何でしょうか。
抗原:体内に侵入したウィルスや細菌、異物等の事で、免疫細胞が認識し働きかけることができる分子。
抗体:抗原の侵入を受けた生体がその刺激で作り出す蛋白質の総称で、異物を体外に追い出すために出来る対抗物質である。
A型肝炎ウィルス(HAV)
HAVは糞便中に排泄され、糞口感染で伝播するので、患者の発生は衛星環境に影響されやすい。
発展途上国では蔓延しているが、先進国では下水道等の整備により、感染者は激減している。
A型肝炎抗体(HA)
① IgM型 ② IgG型
IgM型:感染後すぐにできる抗体で、症状が改善すると無くなる。
IgM型の抗体が陽性だと、現在HAVに感染し、急性肝炎を起こしている事を示す。
⇒感染を示す抗体を、感染抗体と呼ぶ。
IgG型:感染後しばらくして産生される抗体で終生存在する抗体である。
IgG型が陽性だと、過去にHAVに感染していた事を意味する。
⇒中和抗体(抗原の働きを失活させる抗体)と呼ばれ、2度とA型肝炎に感染する事は無い。
B型肝炎ウィルス(HBV)
血液や体液を媒介してB型肝炎を起こすウィルスです。
B型肝炎抗体(HBs)とは、B型肝炎ウィルスに対抗する抗体(ウィルスの表面にくっ付いて、ウィルスが活動できないようにする働きのある蛋白質)の事を言う。
HBs抗体が陽性の場合、過去に感染した事があり、現在では治癒しており、免疫ができている事を示す。
IgM-HBc:比較的に最近にB型肝炎ウィルスに感染して要る事を示す。
IgG-HBc:高値なら現在の感染、低値から過去の感染を示す。
HBe:ウィルスの増殖が収まりつつある状態
HBS抗原(-)HBS抗体(-)の場合・・現在も過去にも感染していない。
HBS抗原(+)HBS抗体(-)の場合・・現在感染している可能性がある。
HBS抗原(-)HBS抗体(+)の場合・・過去に感染していたが完治している。
HBS抗原(+)HBS抗体(+)の場合・・現在感染している可能性がある。
C型肝炎抗体(HCV)
HCVに感染しても初期では自覚症状がなく、肝機能も正常の事がほとんどですが、血液中にHCV抗体が作
られる。C型肝炎の進行が遅く、感染後10~20年たってから発病する。急性肝炎では症状が現れず、気づ
かない人がほとんどで、ウィルスが排除されないまま無症候性キャリアや慢性肝炎に移行する。
C型肝炎ウィルスのキャリアは約200万人いると言われ、21世紀の国民病と呼ばれる。
2.お知らせ
・セカンドオピニオンとは!
主治医以外の医師に、診断・治療方法について意見を聞く事である。
3月1日より、日本の画像診断専門医によるセカンドオピニオンを受けられるようになりました。
健康診断時、バリウム検査をされた方は無料でバリウムのセカンドオピニオンをご利用できます。
また、外部の病院で検査した結果(CTやMRI等)についても、日本から遠隔で詳しく診断します。
3.休診日のお知らせ
清明節:4月5日(金)
労働節:5月1日(水)
ご迷惑をお掛け致しますが、ご了承下さい。