メールマガジン2015年 11月号

記事更新日:2015-11-06

日増しに寒くなり、木の葉も一枚一枚枯れ落ちていくこのごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年もあと2か月で終わり、体調に気を付けて元気に乗り切りましょう!
今月は寒さと高血圧についてご案内いたします。

Contents

1.寒い時期の健康管理~高血圧に注意です~
2.食欲の秋は糖質の秋
3.休診日のお知らせ

1. 寒い時期の健康管理 ~高血圧~

日に日に寒さが増してきますが、この時期、血圧が高めの人は注意が必要です。寒くなると、私たちのからだは体温を逃がさないように血管が収縮するので、血圧が上がりやすくなります。血圧が高めの人は、寒さを感じたり冷たい水などにさわったりしたときなどは、血圧がさらに高くなり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす恐れがありますので、次のような状況では特に注意が必要です。

•寒い屋外に出たとき 暖かい部屋からトイレや脱衣所など寒い場所へ移動したとき
•熱いお風呂に入ったとき
•夜間トイレに起きたときや早朝に起きたとき など

【高血圧だとどうなるの?】

血圧が高い状態が続くと、血管がもろくなったり、動脈硬化の進行が早まったりし、心筋梗塞、狭心症などの、虚血性心臓病の発症頻度が高くなることが知られています。

また、高血圧によって心臓が肥大することがあります。心臓が肥大すると全身に血液を送り出すポンプの作用が次第に弱くなり、心不全を起こしやすくなります。高血圧は「沈黙の殺人者(サイレントキラー)」ともいわれており、自覚症状がないまま進行していきますので、健康診断などの検診を受けたり、定期的に病院や家庭において血圧を測るようにしましょう。

【高血圧を予防するには?】

高血圧の約90%は、その原因がはっきりわからない「本能性高血圧」と呼ばれるものです。これには「遺伝的因子」と「環境的因子」が深く関与していると考えられています。

両親が高血圧の場合、その子供は約50%の確立で高血圧になるといわれています。このような「遺伝的因子」は避けることができません。しかし、「環境的因子」については、生活習慣を改善することで、高血圧を予防またはその進行を遅らせることができます。日常生活における高血圧の予防策をご紹介しますので、遺伝的因子を持つ可能性のある方はもちろん、そうでない方も生活習慣の改善に心がけ、これからの時期を乗り切りましょう。

1.塩分のとりすぎに注意:薄い味付けを心がけましょう。
めん類の汁は残し、加工食品やインスタント食品の摂取はできるだけは控えましょう。

2.肥満を防ぐ:肥満は高血圧の進行を助長します。肥満の人は減量に努めましょう。

3.ストレス解消:多忙な生活や精神的な緊張の連続は血圧に悪影響を及ぼします。できるだけ息抜きをするよう心がけ、睡眠を十分にとりましょう。

4.適度な運動:歩くなどの適度な運動は血圧を下げる効果があります。日ごろから適度な運動を心がけましょう。

5.たばこやお酒は控えめに:喫煙や過度な飲酒は、血圧を上げ動脈硬化を促進し、血管に負担をかけます!

2.食欲の秋は糖質の秋

秋になると食欲が増すのはなぜでしょう。暑い夏が過ぎ気温が下がってくると、体は体温を保つためにエネルギーを蓄えようとします。そのため、人間の本能として、自然に食欲が増してくるのです。

特に秋は、体が糖質を求めているので、無理に我慢すると食欲が爆発して、コントロールできなくなる危険もあります。また、脳や神経系、赤血球、筋肉などは糖質を直接のエネルギー源としており、糖質が不足すると代謝が落ちて、かえって太りやすい体になることもあります。糖質は同じ量を食べても、一緒に摂る食品や食べる順番、食べる時間など、食べ方次第で太りにくくすることが可能です。太りにくい食べ方を身につけて、食欲の秋を思いきり楽しみましょう。

太りにくい食べ方はどっち?

・おはぎはどっちを選ぶ? 粒あんorこしあん
・野菜炒めに入っている野菜どっちを先に食べる? キャベツorにんじん
・おやつを食べるならどっちを選ぶ? 午後3時にケーキ or 22時におせんべい
・ランチにどっちを選ぶ? カツサンドor焼きそばパン

⇒4問とも、最初のほうが太りにくい食べ方です。

上のチェックで「なぜ?」と思った方、以下にその理由と太りにくい食べ方をご紹介します。

①原形が残っている方を選ぶ
おはぎの「粒あん」と「こしあん」のように、材料の原型が残っている方が食物繊維を豊富に含むため、血糖値を上げにくく、結果として糖質が脂肪として体内に蓄えられにくくなります。白米より玄米、皮をむいた果物より皮付きの果物、スイートポテトより焼き芋のほうが、太りにくいと言えます。

②糖質の低い方から食べる
まず野菜から食べて炭水化物を最後にする「ベジタブルファースト」は、ごはんやパンなど糖質の吸収をゆるやかにして、太りにくくする食べ方です。ただし、野菜の中にも糖質が高いものがあるので要注意。にんじん、玉ねぎ、かぼちゃ、れんこんやごぼうなど、食べて甘みを感じる野菜は高糖質。野菜炒めやサラダなどで野菜を摂るときはキャベツやレタス、ほうれん草などの葉野菜を先に食べるように意識しましょう。

③糖質は午後3時までに食べる
私たちの体の中には「BMAL1」(ビーマル1)というタンパク質があり、これが増加すると脂肪を蓄積しやすくなり、減少すると脂肪をためにくくなります。「BMAL1」が最も少なくなるのは14時~15時頃で、最も多くなるのは22時~深夜2時頃。つまり、同じものを食べても夜は脂肪になりやすく、その差はなんと約20倍です!

④糖質同士は一緒に食べない
焼きそばをパンにはさんだ「焼きそばパン」や、ラーメンとご飯の「ラーメンセット」のように、糖質どうしの組み合わせは一番太る食べ方です。糖質だけでお腹がいっぱいになるので、たんぱく質やビタミンなど、食べたものを燃焼させる栄養素がほとんどとれなくなり、燃やせなかった糖質が体脂肪として蓄積されてしまうのです。

3.休診日と健康診断日のお知らせ

12月31日(木)12時30分~1月1日(金)年末年始のため休診日となります。
※31日の最終受付は12時15分です。
※12月26日(土)~1月10日(日)は健診機器の入れ替えのため、健康診断を受け付けておりません。
申し訳ございませんが、あらかじめご了承ください。

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